『冒険家エリオットの千年物語』レビュー|何度も泣ける良作!全エンドクリアした感想・レビュー - セーブポイントは、海の向こう。

『冒険家エリオットの千年物語』レビュー|何度も泣ける良作!全エンドクリアした感想・レビュー

ゲームレビュー

こんにちは!「セーブポイントは、海の向こう。」運営人のふるふるです。

現在、アメリカ駐在帯同生活中。夫婦二人暮らしです。

先日発売したばかりの、Switch2版『冒険家エリオットの千年物語』

約30時間かけて、3エンド全てクリアしましたので、感想・レビューをまとめました!

個人的には、最初の期待値を超えてくる作品だったと思います。

ストーリーに関わるネタバレはありませんので、購入検討中の方もぜひご覧ください♪(ゲームシステムに関しては触れています)

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『冒険家エリオットの千年物語』とは?

スクウェア・エニックスが手がけた、「HD-2D」シリーズ初の完全新作アクションRPG。

舞台は「加護の魔法」によって蛮族から守られてきたヒューザー王国。

主人公エリオットと相棒の妖精フェイが、呪いにかかったヒューリア姫を救うため、「時の扉」をくぐり、4つの時代を行き来して壮大な冒険を繰り広げる物語。

次第にふたりは、王国自体を揺るがすような、さらに大きな問題に身を投じていくこととなります。

『冒険家エリオットの千年物語』
  • 発売日:2026年6月18日発売(Steam版のみ2026年6月19日発売)
  • ジャンル:アクションRPG
  • 対応プラットフォーム:Nintendo Switch2、PlayStation5、Xbox Series X|S、PC(Steam/Microsoft Store)
  • 価格:【パッケージ版】通常版 7,480円(税込)
       【ダウンロード版】通常版 7,480円(税込)

総評|良シナリオに全ての技術を集約させたような作品!

結論から言うと、一本道の王道JRPGとして、まとまり感のある、完成度の高い作品だと感じました。

特にJRPGらしいストーリー・シナリオが素晴らしく、非常に没入感があります。

また、それに肉付けする形のキャラクター・音楽・イラストなどの方向性がよく、感情移入しやすくなり、シナリオの良さを深化させていると思いました。

真エンドまでに、何回泣いたかな。まさか泣くと思っていなかったです。

そして、ここまでバランス良く仕上げてきたのは正直かなり驚きました。

使い回しマップや少ないアイテム数など、ひょっとしたら物足りなさも感じるほど(後述しています)に全体的にコンパクト。

そんな物足りなさが気にならなくなるほど、シナリオに没入できるギリギリを見事に狙っている。そんな感じがしました。

個人的にはとても気に入ったし、2周目も全然やりたいくらい好き。

ただ苦手な人はできない。そんなゲームかなと感じました。

よかったところ・好きなところ

前情報として、難易度はノーマル、全エンドクリアタイムは33時間でした。

物語とキャラクターへの感情移入・世界への没入感がすごい

なんと言ってもシナリオです。良すぎる。

正直、「次こうなるんだろうな」って予想できるくらい王道すぎて、胸焼けするレベル笑

それでも泣けちゃうくらい感動して、登場人物たちの気持ちに寄り添うことができるシナリオだった。

王道シナリオでも飽きずに楽しめたのは、以下の3点によるところが大きいと思います。

  • キャラクターの個性がそれぞれ光っている
  • 声優陣が豪華&キャラにぴったり&うますぎる
  • 会話パートがかなり充実している

立ち絵のかわいさ、声優のうまさで、そして彼らに関わるクエストによって、大勢いるキャラクターひとりひとりに完璧に個性が与えられています。

そのためか、『エリオット』では、名前を覚えられない子が全然いなかったです。

各時代の主要キャラ、全員の名前を覚えることができる。すると、名前とキャラの人となりが分かるから、応援したくなるし、寄り添いたくなる。救いたくなる。

こうしてシナリオに上手く没入できるようにしているんだなぁと感心してしまいました。笑

まじで出てくるキャラみんな好き!!!

 

音楽がシーンごとにピッタリ

「音楽」が素晴らしい!

これは前述した「没入感」にも大いに関わっていますが、かなり気合入ってます!

昨今のゲーム音楽は本当に素晴らしいものばかりですが、『エリオット』も例に漏れず。

会話パートについては、会話の状況に合わせて流れる音楽がそのシーンにバシッと合っていて、そのシーンを心に響かせる役割を十二分に果たしています。

拠点となる王国は4つの時代ごとに姿が異なりますが、全てヒューザー王国の音楽が編曲されたもので、同じメロディーでも全く異なる表情を見せます。(編曲フェチなのでずっと聴いてられちゃうよ…!)

また、ダンジョンもそれぞれ雰囲気に合わせて、全てBGMが異なります。

4つの時代を巡る=ダンジョンも×4になるので、飽きないように配慮されているなと感じました。

リアルでオケのコンサートがあったらぜひ行きたいです。スクエニさん、やってくれないかな〜〜??

タイムスリップものならではの楽しさ

タイムスリップものってロマンありますよね。

基本的にマップは使い回しですが、全部で4つの時代を行き来することになります。

シナリオを進めていくうちに、この世界やキャラクターにも愛着が湧いてくるので、

  • 「この子達の過去はどんな世界だったんだろう?」
  • 「過去と現在、どんな繋がりがあるんだろう?」

と、物語が進めば進むほど、見る視点も増えていくのが楽しいです。

また、

  • 「この遺跡はあの時代の名残だな」
  • 「この時代ではまだこの建物はなかったのか」

など、考古学的な楽しみ方もできるので、時代の違いをしっかりと感じ、想いを馳せることができます。

シナリオを邪魔しない設計

エリオット自身がよく喋ってくれる

RPGだと、「基本全く喋らない主人公」が多いですよね。ゼルダしかり、ドラクエしかり。

『エリオット』では、主人公のエリオット自身がしっかりがっつり喋ります。

これが、個人的にかなり楽しめた理由のひとつだと思いました。

前述した「プレイヤー憑依型主人公」ではなく、完全に「エリオット」を動かすゲームです。

プレイヤー自身が「無口主人公を介して」シナリオをなぞるのと、「饒舌エリオットを介して」シナリオをなぞるのとでは、その見え方は無意識的にでも変わるでしょう。

エリオットは超・主人公で、超・好青年です。最初から最後まで嫌味なく、カッコよく、強く、勇気がある、いわゆる理想的な主人公を演じてくれます。

逆に言えば、とがった特徴がないのです。「RPG主人公のイデア」的存在とも言える気がします。

だからこそ、『エリオットの千年物語』を、違和感なく「ザ・主人公が歩む物語」として没入し楽しめたのだと思います。

 

リアルタイム戦闘など、テンポの良さ

  • バトルがターン制ではなく、リアルタイム戦闘
  • 経験値がないので、敵を倒さなくてもなんとかなる
  • 必須クエストが少ない
  • 基本マップが使い回しなので、後半になればなるほどサクサク進められる

など、散策をするのにちょうど良いテンポの良さに仕上がっています。

これがターン制バトルだったら、散策するのがだるくなってしまって、最後までできなかったんじゃないかなぁと思います。

謎解きの難易度が低め

ダンジョンや、クリアすると体力が増える「生命の社」の謎解きがカンタンです。

『ブレワイ』の祠ほど難しくないです。

なんとなーく、勘でプレイしてなんとかなるレベルで、少し物足りなさも感じますが、そこまで数があるわけではないので、「嫌だな」とは思いませんでした。

むしろ「クリアできない!」となってストーリーを先に進める気が失せてしまっては、もったいないゲームですからね。

クエストをやる意義がある(おつかい感が軽減されている)

クエスト・やり込み要素がマップに表示される

クエストや収集要素の進捗がわかりやすいです!

これにより、クエストをひとつひとつこなしていくモチベが生まれました。

主要人物たちと関わるクエストでは、その人物の人となりや関係性、考え方などを垣間見ることができます。

「しょうがないなー、やってやるよ!」という気になります。

ただのおつかいクエスト感が薄れて、クエストコンプも苦ではなかったです。

 

お使いクエストも会話メインで苦にならない

RPGでありがちな、お使いクエスト

いわゆる、何度も同じところを行き来させられたり、物を届けたり、単純な作業をさせられるクエストのことです。

もちろん『エリオット』でもお使いクエストはあります。

しかし、お使いに加えて、ストーリーの理解度を深める手助けになるものが多いです。

「次はどんな子のどんな物語が聞けるんだろう?」という視点でクエストをこなしていけるので、ストーリーが好きな方は、それほどお使い感なく楽しめるのではないかな?と思います。

人によって好みが分かれるところ・気になるポイント

かなり人によって好みが分かれる作品かも。

正直に言うと、手放しで「最高!」と呼べる作品には一歩届かずといった点も多くありました。

システムのコンパクトさを、圧倒的「シナリオ・キャラクター・音楽」のよさでゴリ押せている反面、細かいところは少し物足りなさも目立つ作品だなと思います。

選択肢を最小限にした結果の弊害、といったものがほとんどです。

 

物語が王道の詰め合わせすぎる

『エリオット』の良さは、「往年の王道RPGを技術が進化した今の時代で楽しめること」、だと思っています。

しかしあまりにも、「最初に王道モチーフを箇条書きにして、それを全部詰め込んだ」感がすごい。これは合わない人もいるんじゃないかなぁ。

一度は見たことのある展開、一度は見たことのあるセリフ回し。

裏を返せば、設定、キャラ、舞台など、全てに既視感がありすぎる。

私はそれがむしろ振り切ってて好きでした!

 

マップの使い回しが中盤で少し飽きる

4つの時代を行き来すると、多少の変化はありますが、基本的には同じマップ、同じダンジョンです。

流石に4つ目の時代のマップ開け作業をし始める時、「また同じところ開けるのか、、ちょとつら、、」と思ってしまいました笑

随所に飽きが来ないような工夫はされていますが、最後は敵をガン無視してマップとダンジョンを開ける作業と化しました。

使う武器が同じになってくる・魔石ガチャが頭打ちになる

このゲームには、経験値システムがありません。

そのため、「8種類の武器」と「武器に個性を付与する魔石」の組み合わせで戦い方を変えていくことになります。

色々な武器から自分に合った武器を選ぶことができ、さらに魔石で強化できるため、アクションゲームが苦手な方にとってはかなりプレイしやすい環境だと思います。

しかし武器が揃うと、後半は基本的にほぼ同じ組み合わせで楽しんでいました。慣れるし、使い勝手の良い組み合わせが見つかります。そのためハンマーやブーメランは途中から全然使いませんでした・・・

さらに、魔石を全種類揃え、魔石箱も最大まで拡張してしまうと、組み合わせも何もないな…と言う状態に。

この辺は、ゲーム難易度をハード以上にすれば、より戦略性のあるバトルになると思いますので、私の難易度設定が良くなかったかも?

 

宝箱から出るものが少なすぎる

これは個人的にかなり不満でした。宝箱から、マジで「魔石・お金・生命の欠片」くらいしか出てこない!!

中盤から、宝箱見つけても全然ワクワクしなかった。

お金も魔石も、ちゃんと敵と戦っていれば余るほど貯まるし。

このゲーム、アクションRPGにしては全体のアイテム数がかなり少ないです。

錬金システムもなければ、料理システムもないので、それに関連するアイテムもない。

ポーションなんかも、空っぽのガラス管に入れて運ぶスタイル(ゼルダ時オカみたいな?)なので、ストックにも上限がある。

宝箱の中身で嬉しいのは、体力上限の増える「生命の欠片」くらいだったなぁ。

 

過去の改変、それ大丈夫なの?というツッコミどころはキリがない

タイムスリップものは、なんだってそうです。

過去の改変をがっつりしていくことになるので、多少現代のヒューザー王国にも影響があります。

でも基本的に、良い影響ばかりだったイメージ。

過去の時代で奮闘して、現代に戻ってきた時に、現代のヒューザー王国で今までは見られなかった素敵な会話が見られたり、アイテムが見つかったりします。

それはとても嬉しかったのですが、良い面しか表現していないところに、多少の違和感を感じなかったといえば嘘になります笑

でもそんな違和感よりも、「エリオットたちみんなに幸せになってほしい」という気持ちの方が断然強いから、それで良いんだけどね!

まとめ こんなに泣けると思わなかったよ

子供の頃、「ゲームを通して学んだ思考・考え方」ってありませんか?

たとえば「こちらにとっての正義は、敵にとっての正義とは限らない」、とか。

綺麗事だけど、「まっすぐ努力すればみんな幸せになれる」とか「苦しくても諦めない心が大事」とか。

大人になってしまったから、それが綺麗事だって分かってるんです。悲しいかな、全員に当てはまるとは限らないことも。でも、無駄とは限らないことも。

それが大人になった今分かるのは、私は子供の頃にゲームからそういう思考を学んだからだと思っています。

今回、大人になってからの『エリオット』体験は、そんな「ピュアな感情」「綺麗事でも忘れたくない気持ち」を、久々にこれでもかと真正面から思い切り受け止めさせてくれた、素晴らしい作品でした。

だから『エリオット』をプレイして、涙が出たんだと思う。

シナリオが素晴らしいのはもちろん、童心に帰って楽しむことのできる良ゲーでした。

スクエニさん、素晴らしいゲームをありがとうございました!!!

参考サイト

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