【バイブリー スワンホテル滞在記】 イギリス コッツウォルズ旅の楽しみ方〜アクセス・ランチ・スコーン情報まで〜

旅のこと
ちびっこふるふるが憧れた「スワンホテル」

こんにちは!ふるふるです。

みなさんは、旅行は好きですか?

「好きだけど、最近コロナ禍だったし行けてないよ〜。」

そんな方も多いのではないでしょうか。

私もコロナ前までは、隙あれば旅行に行きたい!というくらい旅行好きでした。海外国内問わず、色々なところに行きました。

今日はそんな旅のおはなしの中から、「バイブリー」というイギリスの小さな村のお話をしていきたいと思います。

バイブリーには計2回足を運んでいますが、一度目は12歳、そして二度目は20歳の時でした。

イギリス、コッツウォルズの小さな村バイブリー

バイブリー、トラウトファームにて

村の端から端まで、歩いて15分もすればたどり着けてしまう。

そのくらい小さな村が『バイブリー』。英語表記はBibury。

バイベリー、ビベリーと呼ばれることのあるその村は、イギリスのコッツウォルズ地方に位置しています。

昭和天皇が1971年に訪れて以来、日本でも有名になったと言われているので、もしかしたら聞いたことがある人もいるかもしれないですね。

また、イギリスのデザイナーであるウィリアムモリスが、「世界で最も美しい村だ」と言ったことでも有名になりました。

近年日本でもよく見かけるウィリアムモリスのデザイン。

その繊細で美しいテキスタイルは、イギリスのこの風景がモリスの傍にあったからこそ、生み出されたものなのでしょうね。

どうしても、バイブリーに行きたいっっ!!

私がバイブリーを知ることになったきっかけ。

それは、私が小学6年生の頃の家族旅行。といっても、バカンスというわけではなく、親の仕事の取材でした。

そしてその後の人生で、私がバイブリーに再訪することになった理由。

それはちびっ子だった私には届かなかった願いを叶えるため。

すなわち、「4つ星のスワンホテルに泊まりたい」という願いを叶えるためでした。

(贅沢なちびっ子ですね。笑)

ちびっこふるふるが憧れた「スワンホテル」

とはいえ、小学6年生といえば、まだ12歳。当時は、親の仕事に後ろからついていくだけ。

向かう国がどんな国なのか、次に向かう街はどんな街なのか、なーんにも知らないまま親の後をちょこちょこついていきました。

冒頭でも述べたように、こうして、私は人生で初めてバイブリーという存在を知ったのです。

まるでおとぎ話のような美しさに、子供ながらに衝撃を受けたことを今でも覚えています。

特に、後述しますがバイブリーの村にある「スワンホテル」は、本当にファンタジーの世界に来てしまったのかと思ってしまうほど美しかった。

時は過ぎ、大学入学してハタチのころ。

西洋美術史の研究室に入ったこともあり、西洋への好奇心がそれはもうどんどんと膨れ上がっていきます。

そしてイギリス旅のことを思い返したとき、思ったのです。

「私、絶対、あのスワンホテルに泊まりたい!!!」

「何も知らない状態で旅してたの、もったいな!!」

ってね。

スワンホテル看板

バイブリーまでの険しい道のり by公共交通機関

友人とともに、バイブリーに行こうと決心。

そして「バイブリーのスワンホテルに泊まる」ということを旅の第一目標にし、さっそく宿を予約しました。

「よかった、無事に予約取れた〜!」

「よし、じゃあ旅のスケジュールを組もう!」

「バイブリーにはどうやっていこうかな〜♪」

と、ワクワクで調べ始めた私でしたが…

そのハードルの高さに絶望。

というのも、親と行った時は両親がレンタカーを運転してくれていたので、移動手段に困ることはありませんでした。

ところがどっこい、イギリスでは『23歳未満にレンタカーの貸し出しはできない』ということが判明したのです。(2012年当時の話です)

そのため、電車、バスなどの公共交通機関で行くことになったのですが、、、

コッツウォルズは、も〜〜〜とにかく交通の便が悪い!!!

もう、こういっちゃあれですけど、日本の田舎と同じですよね。

だってコッツウォルズって要するにイギリスの田舎だもん。

バスは1日に3本とか。電車も2時間に1本とか。

(下調べしてからホテル予約しろよ。)

と後悔したところで後の祭り。

腹を括って、『ロンドン→サイレンセスター→バイブリー』と行くルートがどうやら良さそうだ。という結論に行きつきました。

『ロンドン→サイレンセスター→バイブリー』

さて、もろもろ端折って、イギリスに到着!

『ロンドン→サイレンセスター→バイブリー』

このルートでいざバイブリーへ。

コッツウォルズ、サイレンセスター

中継地点のサイレンセスターは、コッツウォルズにある大きな街。

大きいといっても、「村というよりはギリ街かなぁ」というくらいの小さな街です。

ロンドンから西北西の方向に約150キロのあたりに位置しています。

コッツウォルズ滞在の拠点とするにも良い街だそうですね。

ロンドンからは、高速バス「コーチ」に乗って、2~3時間で到着。

海外旅行慣れしている人にとっては、外国の公共交通機関を使うことなんて難しくないのかもしれないですが、私にとってはそれだけでも大きなハードル。

なんとかサイレンセスターにたどり着いて、予約していたB&B(ビーアンドビー)に直行。

B&Bとはベッド&ブレックファストのことで、読んで字のごとく、寝床と朝飯は見繕ってやるよ!というスタイルのお宿のことですね。

その日は軽く市内を散策、バイブリー行きのバス停の場所を確認したり、夕ご飯を調達したりして過ごしました。

サイレンセスターB&B、1階がパブになっているのもオシャレ

急遽、バス停当日変更の悲劇@サイレンセスター

その次の日、いよいよバイブリーに向かいます。

憧れたスワンホテルが、もうすぐ自分の目の前に、、、!

ワクワクしながら、昨日確認したバス停に向かうと…

ない。

何が?

バス停。は?

バス停がない!!!

代わりにあったのは、なんと「移動サーカス隊」

そんなことってある?!

何それ。そんなことある?サーカスとか日本じゃ外でやってないよ。移動しないし。ってかなんで今日なの?!

もう、軽くパニックになりかけ。笑

こんなことがあるんだなぁともはや笑えてきた。

慌てて友人と一緒に街のインフォメーションへ。ところが。

「次のバスは2時間後だよ。」

そんな無慈悲なぁ。早くバイブリーに行きたいのに。本当についてない。

でも、電車もないし。バスを待つしかないのでは…?

と、諦めかけたその時、目に入ったもの。

「「そうだ、タクシー!!」」

霧の中、爆走するタクシー

タクシーで約10分、15〜20ポンドほど。

サイレンセスター→バイブリーの移動手段の最適解。

今思えば、それは最初からタクシーだったのではないかと感じます。

これからもしバイブリーに行く方で、万が一、移動サーカス隊によるアクシデントに見舞われたそこのあなた。

ぜひタクシーを使うことを強くおすすめいたします。

ずっと外はこんな感じの霧。

サイレンセスターを出た黒いタクシーは、私たちを乗せて、霧の中、うっそうと木々が生い茂る森の中を爆走。

「イギリスって法定速度、ないのかなぁ。」

「事故ったら、ちゃんと保険おりるかなぁ。」

無事に辿り着くことを祈りながらタクシーに揺られていた、その時、

私たちの目の前に、あの夢にまで見たスワンホテルが姿を現したのです。

このまままっすぐ進むとバイブリー。正面はスワンホテル

やっとたどりついたバイブリー、見所はあるの?

いつの間にか霧は晴れていました。

といっても、晴れ間の方が少ないイギリス。曇ったり晴れたりを1日の中で繰り返しています。

日の光を浴びたスワンホテルは、それはそれは光り輝いて見えました。

それまでのアクシデントも、どうでも良くなるくらい。

いやむしろ、アクシデントがあったからこそ、私の目にはさらに素晴らしいものに見えていたのかもしれません。

橋の手前からスワンホテルを撮影。季節によって色合いが変わるらしい。ステキ

何度見てもかわいい。素敵すぎる!!

ファンタジーのRPGでも、なかなかこんなに素敵な宿はないに違いない。

ここに泊まれるなんて、夢みたい。でも夢じゃない。

だってこの宿のために、私ははるばる12時間かけてイギリスに来たんだもん。

小さな橋がまた映えるんです

冒頭ご紹介したように、バイブリーは、15分で歩ける小さな村です。

そんなにすぐ見て周れるなら、見所なんてないんじゃないの?

そう思った方もいらっしゃるかもしれないので、せっかくですから、私の激推しのスワンホテルも含めて、見所を3つほどご紹介しますね。

『スワンホテル』
  • 内装の異なる22室の客室
  • バイブリー唯一の宿泊施設
  • 大体一泊25000円くらいから
  • 朝食は豪華なフルブレックファスト
  • コーヒーメーカーなど、室内の備品も充実
  • 窓からの眺望◎◎

少しお高いですが、泊まる価値はもう、十二分にあります。

というか、もし検索して空室があるなら、迷わずホテルを予約するべきだと私は思います。

イギリス旅行、ひいてはコッツウォルズ旅行の、素晴らしい思い出になることをお約束します。

バイブリーのランドマーク的立ち位置なので、外から写真を撮っている方がたくさんいました。

日本人が予約してきたと思って、日本風のデザインのお部屋を選んでくれたのか?

窓からの眺め。外を歩く観光客に手を振ってみたり。

こんな豪華なフルブレックファストはなかなか食べられない…!!

『バイブリートラウトファーム』

スワンホテルのすぐ近くに、『バイブリートラウトファーム』という、マスの養殖場があります。

マスはバイブリーの特産なんだそう。

広い養殖場の中は料金を払うと入れるようになっており、入場の際には、手にマスのスタンプを押してもらえます♪

マス料理のお店も併設しているので、そこでランチを取ることも可能です。

マスのスタンプ マスに見えるかな…??

緑に光が差し込む様子と、池の反射が美しいトラウトファーム

写真を見ても分かる通り、晴れているトラウトファームは日の光が池に反射して、輝いてみえます。

もしバイブリーに行ったら、ぜひ晴れ間が広がっているうちに、急いでトラウトファームを訪れてみてください笑

『アーリントン・ロウ』

アーリントン・ロウ。今も人が住んでいるというのが驚き!

バイブリーの道路を道沿いに、村の中を流れるコルン川に沿って歩いてみてください。

ザ・コッツウォルズ!と言わんばかりの蜂蜜色のかわいらしい石造りの建物が目に入ります。

14世紀から変わらずに佇む建物群こそが、『アーリントン・ロウ』。

600年以上も前から変わらない、その姿から受けるロマンは計り知れないです。古い物好きは大興奮すること間違いなし!

元は、毛織物の職工たちの住んでいた建物だったそうです。

現在はナショナルトラストの文化遺産に登録されています。

なんと今現在も住人がいらっしゃる(!)とのことで、観光の際は迷惑のかからないように楽しみましょう♪

別角度からの撮影。この時は霧が濃かった

近くにはスコーンなどを提供しているティールームもありました。

実際に入って注文したスコーンはこちらになります。ランチメニューもありました!

たっぷりのクロテッドクリーム!日本じゃこんなにつけてくれないよ〜

 

一度は行ってみるべき!!バイブリー

バイブリー。

ウィリアム・モリスが「世界でもっとも美しい村」と評した、コッツウォルズの小さな村。

私はここに辿り着くまでに、様々なアクシデントがありましたが、

そのアクシデントこそが、私のバイブリー・スワンホテル再訪をより良いものに昇華してくれたと感じています。

生きていると、辛いことやトラブルに見舞われることなんてしょっちゅうですよね。

私はそんな時、この印象的な旅路を思い出して、時々気合を入れ直します!笑

今日もふと、そんなことを思い出して、ブログに綴ってみました。

イギリスやコッツウォルズが好きな方。現実逃避したい方。ちょっと疲れちゃった方。旅行に行きたいけど、行きたい場所が決まらない方。

ぜひともバイブリーを候補の一つに入れて欲しいなと思います。

自然の癒しと歴史のロマンが、きっと皆さんを迎え入れてくれるでしょう。

道しるべ

ツアーサイトなどのリンク

単独で行くのはしんどいよ!

そんな方のために、現在ツアーなどもあるようです。

アクセスなども合わせて、リンクを貼っておきますね。

コッツウォルズ・アドベンチャーズ(日本語サイト)

Rome2Rio』移動手段検索

バイブリー公式サイトアクセスページ

ロンドンからバイブリーへのアクセス方法3選

最速は 電車→タクシー

所要時間 約1時間30分弱  値段 約13000円〜23000円

最安は レンタカー

所要時間 約1時間30分強  値段 4000円〜6000円

間を取るなら バス

所要時間 約3時間40分  値段 約4000円〜5500円

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